この正義は正しいのか?世界一安全な戦場とは?!

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この正義は正しいのか?

ひとりの少女の命か、80人の命を危険にさらすか―

ドローンによる戦争の実用化と、そこから派生する倫理的な問題の両面を検証しながらも、同時に社会的にも議論を巻き起こすことだろう。ナイロビ上空6000mを飛ぶ【空からの目】<無人偵察機ドローン>を使い、イギリス軍の諜報機関のキャサリン・パウエル大佐(ヘレン・ミレン)は、国防相のベンソン中将(アラン・リックマン)と協力して、英米合同軍事作戦を遠く離れたロンドンから指揮している。凶悪なテロリストたちが大規模な自爆テロを実行しようとしていることをつきとめ、アメリカ・ネバダ州の米軍基地にいるドローン・パイロットのスティーブ(アーロン・ポール)に攻撃の指令を出すが、殺傷圏内に幼い少女がいることがわかる。キャサリンは、少女を犠牲にしてでもテロリスト殺害を優先しようとするが―。

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『クイーン』『黄金のアデーレ』――強い女主人公を演じ、高い評価を受けてきたアカデミー賞Ⓡ女優ヘレン・ミレン。
最新主演作『アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場』では、直情型なイギリス軍司令官キャサリン・パウエル大佐を演じる。監督には、アカデミー賞Ⓡ受賞監督で、大ヒット作『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』のギャヴィン・フッド。さらに『キングスマン』のアカデミー賞Ⓡ俳優コリン・ファース、『セッション』のデヴィッド・ランカスターがプロデューサーを務め、緊迫感溢れる世界を作り上げる。ドローン偵察機が映し出す戦場を、遠く離れた“安全な”会議室のモニターで見ながら、戦争をする――そんな、現代の戦争の闇を巧みに描き、何が正義かを突きつけ同時にモラルも問う。

相関図

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21世紀の戦争は、IT戦の時代へ突入した―。

今、世界中で起こっている戦争は、遠く離れた会議室で行われている。ドローンが映し出す戦場は、“安全な”場所にいる全員のパソコンへ即座に送られる。立場の違う人々が干渉しながら戦争をするのだ。物語で標的となるテロリスト以外に、一人の少女が巻き込まれ犠牲となろうとしている。誰がその決断を下すのか?ボタンを押す権限を持っているのか?軍人か、政治家か、法律家か。この正義は正しいのか――、自分は判断したくない――、直面するジレンマは人間的で、その問題も遠く離れた場所で議論される。4大陸をまたいで、ほぼリアルタイムで展開する本作は、現代の戦争におけるモラルの曖昧さを炙り出す。

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COMMENT

ドローン戦争の問題点を鋭く描いている。
たまたまテロリストの隠れ家の脇にパン売りの少女がいることがわかり、
その少女の生命をめぐって、軍人や政治家が正義とモラルのジレンマで困惑し、
結果としては決断がたらいまわしにされる。
緻密な緊迫感で息もつかせず見た。

田原総一朗さん

(ジャーナリスト)

なんという壮絶で強烈な映画!
見終わった後はぐったりだ!
レッサー・イーヴル(最善の悪)としてアメリカはドローンを選んだのだ。
ドローン攻撃をする側に悪人は一人もいない。
ただ平和を守りたいだけの人々が罪を背負わされる日々が続いている。
「アイ・イン・ザ・スカイ」というタイトルは、
そんな現代の悲劇を見下ろす神のまなざしすら暗示しているようだ。

町山智浩さん

(映画評論家)

空から見下ろすのは神、
あるいは鳥の目であるはず。
それがもはや“人間”なのだと知り、戦慄する…。
私自身は、その目を通して
どう決断するのか……
映画という枠を越え、
圧倒される作品。

渡辺真理さん

(アナウンサー)

観るものにこれだけ選択を迫る戦争映画があっただろうか。
私たちは「戦争を知らない世代」ではない。
「戦争を見ようとしていない世代」だ。
戦後70年、戦争や紛争が世界で絶えたことはなかった。
戦争の形は変容を遂げ、兵士か市民か区別がつかない日常を
舞台に戦闘が繰り広げられるようになった。
兵器は進化し、ドローンになった。
この映画は写実的に、生々しく「現代の戦争」を冷静に描き出し私たちの心を揺さぶる。
無知による加担をしたくなければ、この映画を。

堀潤さん

(ジャーナリスト/キャスター)

リモコン戦争の一日を記した作品です。
中東を中心に、毎日同じようなことが起きています。
この映画を見た衝撃を無駄にせず、
この国が戦争に加担しないように力を合わせましょう

ピーター・バラカンさん

(ブロードキャスター)

大勢を救うために少数を殺すことは許されるのか。
古典的な戦争のジレンマが、進化したドローン兵器によって突きつけられる。
でも人はテクノロジーのように進化していない。だから悩む。責任を回避する。
決断する。祈る。目をそむける。
そして今も地球のどこかで、数量に変換された命が犠牲になる。

森達也さん

(映画監督)