【12/4(火)更新】12/10(月)特別上映会の時間決定!12/15(土)~28(金)アンコール上映決定!

 

 

★『1987、ある闘いの真実』公式HP⇒http://1987arutatakai-movie.com/

 

 

チャン・ジュナン監督からのメッセージ

 

北海道胆振東部地震により来札できなくなったチャン監督から、メッセージと質問への回答が届き、先日の先行上映で読み上げましたが、ここに、その内容をご紹介します。

映画を観てから、ご覧いただければ、より理解が深まる事と思います。

 

◆チャン・ジュナン監督からのメッセージ

まず、シアターキノと北海道大学の関係者の皆さまのご招待にお応えできず、たいへん申し訳ありませんでした。

この映画は1987年に韓国で起きた政治的な物語を扱っていますが、人間ならば感じることができる、「私たちが社会的共同体としてともに生きていく美しさ」を語っている映画です。

歴史や文化が異なる日本の観客の皆さんにも、1987年に韓国で起きたこの奇跡のような物語が心の奥深くに届いてほしいと思います。

人が人を信じ、各自が自分の場所で良心を守ることが、どんなに大きな力を発揮し、またその力がどのように歴史を変えていくのかをご覧いただいて、皆さまの大きな希望と勇気となることを祈るとともに、今回の震災の困難に打ち勝つ力となることを願っています。

 

◆監督へのQ&A

 

Q.この映画を企画した時期と、企画意図は?

A.私がこのプロジェクトに参加したのは2015年12月ごろです。当時の大韓民国の社会的な雰囲気は独裁の時代に逆戻りするような暗いもので、映画を作り上げられるかどうかから悩まなければなりませんでした。しかし87年の「6月抗争」は、韓国の国民が民主主義を自覚し独裁権力から大統領直接選挙制という巨大な権利を勝ち取った韓国現代史の偉大な足跡であるのに、なぜ誰も語らず、口に出そうとしないのかが残念で、怒りすらも覚えました。また、子どもが生まれて、次の世代にどんな世の中を残せるのかという社会的な悩みが自然に増大した気がします。これは子どもたちに聞かせてやるべき物語だと考えました。さらに、この物語は1987年に実際に起きた「実話」ですが、まるで誰かが作り出した話のように物語の中に持続的な緊張が流れ、登場するすべての人物が各自はっきりした役割を果たしている点は驚くべきことです。彼らのあらゆる努力と犠牲が積み重なって巨大な成果を上げたという「物語」、そして「映画」としての力が魅力的に感じられました。それで、仮に映画が完成させられないとしても、ぜひ挑戦したいと考えたのです。

 

Q.昨年の政権交代は映画の製作や上映に影響を与えましたか?

A.製作のスタート時は、映画を完成させて観客に見せられるのかどうかすらも心配される時期でした。朴槿恵政権の文化人に対する弾圧が巧妙かつ精巧な形で続いていたからです。しかし弾圧に屈することなく、勇気をもって映画に参加した俳優やスタッフがいてくれましたし、絶妙な時期に朴槿恵政権の腐敗が明らかになり、ろうそく革命が続き、本当に奇跡のごとく映画が完成し、6月抗争30周年となる2017年に封切りすることができました。そのような面で、この映画が作られた過程そのものも、劇中の多くの人々が各々の良心と真実を守りつつ6月抗争をなし遂げていく物語と非常に似ていると考えます。

 

Q.登場人物の多くは実在の人物がモデルですが、女子大学生ヨニは架空の人物です。こうしたキャラクターを加えた意図は?

A.ヨニという人物が唯一のフィクションだと言う人が多いのですが、私はそうは考えません。1987年には数多くのヨニが実際に存在していたと思います。残忍な独裁政権下で、ヨニのように葛藤し、悩む普通の人々が数多くいたのです。ただ、歴史が普通の人々を記録しないだけです。ヨニはそのような普通の人々を代弁するキャラクターで、その意味でとても重要で繊細に作られたキャラクターといえます。ヨニは李韓烈を自然にドラマの中に引き入れる役割ももちますが、映画の中でただ一人、変化するキャラクターであり、みずから「ある選択」をするようになる人物です。ヨニの選択が当時の韓国国民の選択であり、その選択が歴史の流れを変えたと考えます。ヨニはまた、「人間は人間を信じられるか」という重要なサブテーマを伝えるキャラクターでもあります。

 

Q.韓国で733万人を動員した意味をどう考えますか?

A.どんな映画であれ、多くの観客とコミュニケーションできることは嬉しいものです。そのうえ、2016年冬から2017年初めにかけて韓国の国民が示したろうそくの力があったために、映画のヒットが可能になったと思います。それゆえ映画のヒットはより意味深いものとなりました。

 

Q.日本など外国の観客に、映画をどのように見てほしいですか?

A.韓国だけでなく、世界の多くの国が、民主主義にいたる過程で多くの人々の犠牲と困難を経験しました。たとえ文化と歴史が違っても、共感できる部分があると考えます。

 

 

 

1987

日本がバブルに浮かれていた1987年、

韓国では歴史をくつがえす大事件が発生する。

希望に満ちた明日を手に入れようとした<韓国民主化斗争>の

全貌に迫る衝撃の実話の映画化が実現した!

 

9/10(月)18:20

(終21:15/予告なし)

上映後特別トーク「韓国の民主化はなぜ実現したのか」

ゲスト チャン・ジュナン監督

     玄武岩准教授(北大大学院メディアコミュニケーション研究院)

 

残念ながら、今回の地震のためチャン・ジュナン監督がお越しいただくことができなくなりました。

上映後、玄武岩准教授によります時代背景などをより深く知るための解説トークを行います。

どうぞよろしくお願いします。

 

●8/18(土)~

入場整理番号付き限定チケット発売開始

お席分のチケットが売り切れましたら、当日券の発売はありません。

一般 1800円(キノ会員 1500円)

※特別上映につき、シニアなど割引はございません。招待券、パス券はお使いいただけません。

 

主催・問い合わせ シアターキノ  011-231-9355

共催 北海道大学メディア・コミュニケーション研究院

 

■9/29(土)よりシアターキノにて公開!