【時間決定】『至福のレストラン 三つ星トロワグロ』9/7(土)公開!トロワグロで修行された経験の持ち主、舘岡武士シェフより素敵なお便りをいただきました。
映画と料理、世界の最高峰が出会う―
心が満ちる、至福の時間
フランス・パリからロアンヌへ列車と車を乗りついで、4時間の旅。
樹々や湖に囲まれた印象派の絵画のような村ウーシュに、世界の美食家たちが、
生涯に一度は訪れたいと夢見る三つ星レストラン、〈トロワグロ〉があるー 。
アカデミー賞名誉受賞のワイズマン監督は、建築家パトリック・ブシャンが建てた〈トロワグロ〉を訪れ、レストランと料理に魅了されて撮影を熱望。ドキュメンタリーの巨匠が、はじめて料理芸術の世界にカメラを向けた。
自然と解け合うレストランを主な舞台に、オーナーシェフ3代目ミッシェルと4代目セザール、さらにスタッフたちの終わりのない食への追求の日々を捉える。メニューが創造される瞬間、厨房で調理する過程、食事風景のみならず、マルシェやオーガニックの農固や牧場、チーズ工場へ赴き、パーマカルチャーに取り組む。
シェフ、スタッフの素晴らしい芸術性、創意工夫、想像力、努力の結晶が目の前に展開する。世界屈指のレストランの秘密に迫り、五感を刺激し心が豊かになる、かつてない極上のレストラン体験へと誘う。
僕は2009ー2010年の1年間、以前のロアンヌ駅前のメゾントロワグロで働かせて頂いておりましたので、街並みやマルシェ、教会など懐かしく思いすぐに15年前にタイムスリップした気分で、懐かしくさえ思いました。
当時の僕は食材やテクニック、三ツ星とはこういう仕事、三ツ星レストランで僕がどれだけ通用するか、戦力として必要とされるか?
等を、挑戦、意識、学ぶために働いてましたが15年が過ぎ僕もお店を経営していると視点がかわり、料理の内容よりもシェフミッシェルが移転に関して思ってた事や、食材に真摯に向き合ってる姿、何を大切にしているか?お客様に何を感じて喜んでほしいか?
が感じ取れました。
時代に寄り添い、若い人達の意見を受け入れ、これからのシェフセザールやレオの為に新しいステージを用意し次の世代にバトンを渡す事。
55年間三ツ星を取り続けてるレストランしかできない事をやり続け挑戦し続ける事が本当に素晴らしいと思いました!
そして何より85年も3世代に渡り以前のロアンヌ駅前の場所を守り続けた店を閉めて、
移転を後世の為に決断した事がとても胸を打たれました。
この映画は料理人であれば働いてる気分にさえなり、
お客様としても行った気分にもなれるノンフィクション映画でした。
いやー、僕が働いている時に2つ星にならなくて良かったと改めて思いました笑
この度は貴重な機会をありがとうございました!
シェフ舘岡武士
シェフ 舘岡武士
1978年生まれ、小樽市出身。小樽、札幌のホテルで修行した後、2003年単身渡仏。パリ、コートダジュールで経験を重ね、ロアンヌのトロワグロを経て、2010年帰国。2016年11月『TATEOKA TAKESHI』をオープン。
言葉も話せず、住まいも決めず、フランス料理を学ぶという目的だけを持って、単身フランスに渡ったあの日から、僕の旅は続いています。
このお店のコンセプトとして「本質」というものを強く訴えているのは、旅の途中で時折見かけた『背景を理解されずに、料理をされてしまった素材たち』の存在でした。本来の可能性を閉じ込めてしまっている、ということに悔しさを覚え、料理人としては当たり前である「素材を理解する」ということを、こんな豊かな時代だからこそ、大切にしてゆきたいと強く思ったのです。
TATEOKA TAKESHIは、器一つ取っても、従来のフランス料理店とは雰囲気が違うでしょう。フランス料理のイメージを覆す新鮮な驚きと共に、大地の力強さや、自然の香りを感じていただき、お客様一人一人に、新しい価値観を持っていただけるお店になるように、本質を大切にする料理を表現し続けたい、そして進化し続けたい、そう思っています。
TATEOKA TAKESHI
〒札幌市中央区南3条西2丁目KT3条ビル1F
TEL 080-4045-8879
月曜定休(月曜日が祝日の場合には営業し、翌火曜日以降にお休みを振替させて頂きます)
TATEOKA TAKESHI OFFICIAL WEB SITE⇒http://www.tateokatakeshi.com/