【10/8(金)公開】『草の響き』

『海炭市叙景』(2010)にはじまり『そこのみにて光輝く』(2014)『オーバー・フェンス』(2016)『きみの鳥はうたえる』(2018)につづく第5弾がコロナ禍に撮影され、そこには映画に携わった人たちの想いがこめられたかけがえのない時間がつづられています。ラストシーンに耳をすませてみてください。心の声が聞こえてくるようです。

●公開にあわせて函館よりロケ地マップも届きました

コメント

 

心を病んだ男がそれでも毎日走る理由は、きっと「良くなりたい」からだと思います。
そして「良い」とは何なのか。
羽毛のように柔らかい函館の西陽を受けながら、皆で作った映画です。
楽しみに待っていてください。

-工藤和雄 役(東出昌大)

 

何故そんなに脆いのか、走り続けることに意味があるのか。
この主人公を理解することを諦めたくないと思いました。
そんな自分が彼を一番そばで理解しようとする純子と重なり、私は函館に向かいました。
「私は私でいれば良い」と気づかせてくれた函館での苦しくもこのうえなく大切な時間に、心から感謝しています。
『草の響き』が皆様にも届きますように。

-工藤純子 役(奈緒)

 

まさか映画館に当たり前に行けなくなる日が来るなんて思わなかった。
まさか大切な友が突然逝ってしまうとは思わなかった。
自分自身なかなか処理しきれない感情にあったまさにそんなとき、この作品と出会え、函館の映画館シネマアイリス菅原氏のもと、函館出身の小説家、佐藤泰志氏の作品を、全編函館で映画を撮れた時間は とても濃密で贅沢で救いでした。
心を病んだ友を支える役を通して、心の奥底と深く向き合う時間は、函館の空気も相まって、冷たく辛くあたたかく優しい時間でした。

-佐久間研二 役(大東駿介)

 

偶然だが僕は、佐藤泰志が亡くなったとされる場所からさほど遠くない所に、妻と子と4匹の猫と1匹の犬と暮らしている。
そして西武線に乗って佐藤泰志の小説『移動動物園』の舞台となった恋ヶ窪の駅を通過して都心に向かう。
もし、佐藤泰志が「小説」と言う人生を全うしたと仮定するなら、おそらく僕は今、「映画」と言う人生の途中にいるんだと思う。
人生とは時間。
それぞれの時間の重なり合った先に一つの映画が生まれました。
そこに観る人の時間が重なれば幸いです。

-『草の響き』監督(斎藤久志)