毎日映画コンクールで、大賞・女優主演賞など5部門受賞!
「きみの鳥はうたえる」の三宅唱監督の最新作「ケイコ 目を澄ませて」は
聴覚障害のあるプロボクサー小笠原恵子さんの自伝を原案に
彼女の生き方に着想を得て映画化されました。
耳が聞こえないプロボクサー、ケイコ(岸井ゆきの)が孤独や葛藤と闘いながら
等身大の一人の女性として歩もうとするその一歩を描いています。
16ミリフィルムから溢れ出す街を漂う匂い
降り注ぐ光の粒、ケイコの心のざわめき
軋む音が聞こえてくる
16mmフィルムが切り取る、
光、音、小さな瞬間。瞬きを許さない。
―Variety
岸井ゆきのは、間違いなく天才!
ボクシングは練習の積み重ね。
地味な努力を継続する才能が必要。
岸井さんが、ケイコさんが積み重ねた、その日々に泣いた。
静かな世界が、こんなに熱く、美しいなんて。間違いなく傑作!
―𠮷田恵輔(映画監督)
光と闇と運動を求める三宅唱の歩みは留まるところを知らず、
この国ではもはや他の追随を許していない(が、何とかついていきたい)。
『ケイコ 目を澄ませて』は流れる時間を柔らかにフィルムへと定着させた傑作だ。
岸井ゆきのの瞳の輝きと、手と腕の動きとともに渦を巻くような粒子の蠢きを存分に
感じるには大画面で見る以外の選択肢はない。
―濱口竜介(映画監督)