7/3(水)・4(木)シアターキノ32周年記念特別上映と講演

※古賀重樹さんの著作本「時代劇が前衛だった」2640円はシアターキノで発売中

※7/3のサイン会終了後、キノBARにて古賀重樹さんを囲んで交流会を行います。

 ワンドリンク代でご参加いただけます。

 

シアターキノは32周年を迎え、7/4の創立記念日から33年目に入ります。

まだ日本一小さな映画館だったシアターキノに東京からわざわざお越しになり、シアターキノを全国紙として初めてご紹介いただいたのが、日本経済新聞文化部映画担当の記者だった古賀重樹さんです。その後も映画祭他いろんなところでお会いする機会もありましたが、その古賀重樹さんがライフワークとして取り組まれていたのが日本映画初期の名監督たちです。「古典」「名作」と言われている日本映画初期の作品が、じつはこんなに前衛的で新しく、面白いのか。日本映画の黎明期、実験的な技法とみずみずしい感覚で映画を作った人々に焦点を当てた 「時代劇が前衛だった」を昨年、出版されました。

 そこで、32周年の創設記念日に古賀さんをお招きして、山中貞雄監督の代表作である「丹下左膳余話 百万両の壺」を上映し、日本映画の青春期であるこの時代の映画の素晴らしさを語っていただくことにいたしました。当日は古賀さんの著作本へのサイン会や、古賀さんを囲んでの交流会も行いますので、ご参加をお待ちしております。

 

★ 濱口竜介監督推薦(「悪は存在しない」「ドライブ・マイ・カー」)

日本映画黎明期から黄金期、そして戦中戦後までの京都を舞台として、牧野省三、衣笠貞之助、伊藤大輔、伊丹万作、山中貞雄らスター監督たちの躍動と苦悩が「青春群像」として活写される。著者の筆致は、その時代と土地に興味がありつつも不勉強なままだった私を、するするとその内側まで導いてくれた。必読!

 

★古樹重樹さんからのメッセージ

28歳で戦病死した山中貞雄は23本の時代劇を監督したが、ほぼ完全な形で現存するのは1935年「丹下左膳余話 百万両の壺」、36年「河内山宗俊」、37年「人情紙風船」のみ。満州事変と日中戦争の合間の束の間の平穏と忍び寄る戦争の足音が刻まれた3本だ。「百万両の壺」の気風のよい庶民は、しかつめらしい権力を笑い飛ばし、明るく穏やかな日々の引き延ばしを図る。そこにはきな臭くなってきた時代を生きる小市民の願望が見えはしないか。

 

★古賀重樹さん経歴

1961年福岡市生まれ。85年に日本経済新聞社入社。文化部、流通経済部、大津支局長、文化部次長、京都支局長などを経て、2010年から編集委員。著書に「1秒24コマの美/黒澤明・小津安二郎・溝口健二」(日本経済新聞出版社)、「時代劇が前衛だった/牧野省三、衣笠貞之助、伊藤大輔、伊丹万作、山中貞雄」(淡交社)。