「Wakka」が完成、9月下旬に完成披露上映会予定
シアターキノ代表の中島洋です。
企画から約3年、30年ぶりに制作した映画「Wakka」が完成し、9月20日夜には、
ご支援いただいたサポーターやクラウドファンディングで応援いただいた皆さまにご覧いただく、完成披露上映会をシアターキノで行います。
「Wakka」は、アイヌ語で水を意味しますが、50年暮らしてきた北海道への想いを、
贅沢なキャストスタッフと一緒に制作してきました。
2021年夏にクラインクイン、夏、秋、冬、春と季節ごとに少しずつ撮影。ロケ地は、
樽前、夕張、三笠、千歳、沙流川、石狩、石山、札幌、江別など広範囲に及びました。
2022年5月に映像編集、6月に音楽録音、サウンド編集して、
7月に完成することができました。
セリフのない、わずか40分の映像と音だけでの表現ですが、
「水」という、生き物に不可欠なものに対して私なりに挑んでみました。
成人の体には60~65%の水が含まれますが、
そのうちの20%が失われると生きていけません。
水道管でつながっている水とネットでつながる情報は人類にとって必要不可欠で、
似ています。
水道管の蛇口は文明のメタファーでもあり、
水道管は、死者(先人達)の想いの集積であり、墓でもあります。
気候変動に対してのアーティストの役割、水の起源、先住民族と川の暮らし、
生き物の根源をささやかでも感じていただければ嬉しいです。
8月現在、クレルモン国際短編映画祭とロッテルダム国際映画祭に応募していまして、
12月中旬に上映されるかどうかの発表があります。
一般公開は、来年2023年春を予定しています。
多くの皆さまのご支援に感謝し、これからもよろしくお願いいたします。
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