TOP >> WEBコンテンツ >> 洋のつぶやきブログ >> 2021年1月21日

1/17 阪神・淡路大震災から26年目

昨年4月にブログを更新して以来、その直後に休館になり、ブログの更新をする気持ちになかなかなれずにズルズルとそのままになっていて、個人的には7月に「記憶のミライ」展をやって、その後短編映画バージョンを作ったりしていたのだが、やはり新型コロナで観客が激減して、なんかブログへの思いが無くなってしまっていたのですが、でもFBの方はしっかりと続けていたので、今回からはFBと並行して義務的にならずに一月に一回ぐらいはその時のエピックを入れていくことにしようと思った次第です。ということで、4日前の阪神大震災から26年目のことを。

1月17日、阪神・淡路大震災からもう26年だ。
神戸出身の私はあの日の朝、出張していた妹から悲鳴のような電話がかかってきて、すぐにTVをつけてあまりの惨事に呆然と画面を見ていた。それから数日後、シアターキノとまだエルフィンランドという居酒屋を経営していたので、そこを拠点に多くの方々によびかけ「神戸応援団」を結成して支援活動をはじめた。そして3月に1週間だけだったが神戸にボランティアで戻り、私が子供のころ住んでいた近くのテント村や、青池監督が復興のドキュメンタリーを撮りはじめていた鷹取地区を訪れた。ボランティアの多くの人びとのこの時の体験は、私のようなとても小さな体験でも以降の人生に影響を与えたように、ボランティア元年と呼ばれ、以降の社会に大きな変化を与えたと思う。
 1/30(土)に公開する「心の傷を癒すということ」は、自らも被災しながらも、被災者の「心のケア」に奔走した若き精神科医の著書「心の傷を癒すということ 神戸・・・365日」を原案にした映画化だ。内容はあらためるとして、主人公の安克昌を演じた柄本佑が本当に素晴らしい。役者としての成長ぶりは驚くばかりです。戸惑いながらも家族や友人たちとともに、自身の信念を静かに積み重ねていく姿は感動的すらある。私が神戸出身だからかもしれませんが、何度も涙してしまった。今年一番目のおすすめ作品です。

 ちなみにこの震災後、神戸が先進地となって映画ロケの支援を行うフィルムコミッション活動が全国的に盛んになっていくのである。最新の神戸ロケは現在上映中の「スパイの妻」だが、10年近く前に上映した「その街のこども 劇場版」も大好きな作品だ。NHKの井上剛監督で音楽が大友良英さん、このコンビが「あまちゃん」や「いだてん」を生んでいくのである。

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