TOP >> WEBコンテンツ >> 洋のつぶやきブログ >> 2017年1月31日

シアターキノと私の2016ベスト10

1/7 「アイヒマンを追って」が公開、ヒットに!
1/8 3連休中日で、混み合う。「アイ・イン・ザ・スカイ」の原稿
1/9 シアターキノスタッフとボランティアスタッフ合同での新年会。恒例のベスト10投票も行う。
1/10 お客さまと一緒に「アルジェの戦い」を観る。もう十数回目だろうか。
1/11 子ども食堂の方たちとキノ25周年企画の打ち合わせ。狸小路6丁目会長と打ち合わせ。夕方資料館に移動して、大友さんと芸術祭CM制作ワークショップのスカイプ会議。夜谷口監督のTVドラマ「愛を乞うひと」をみて、力の入ったフィルム的な感触に感激。
1/12 レディースデーだが、寒さが厳しくお客様の入り良くない。夜「ラ・ラ・ランド」の試写。残念ながらシアターキノでは上映ありません。
1/13 アートカフェの成田さんと狸小路企画の打ち合わせ
1/14 「アイ・イン・ザ・スカイ」他が公開で混み合う。
1/15 CMワークショップの絵を描く作業に参加、終了後治療院
1/16 今年のゆうばりファンタスティック国際映画祭の記者会見。シアターキノでは2016年ベスト10発表。以下のとおりです。
<日本映画>
1 湯を沸かすほどの熱い愛
2 この世界の片隅に
3 永い言い訳
4 怒り
5 オバー・フェンス
6 海よりもまだ深く
7 君の名は。
8 恋人たち
9 葛城事件
10 FAKE
次点 リップヴァンウィンクルの花嫁
    渕に立つ

<外国映画>
1 スポットライト
2 キャロル
3 ブルックリン
4 弁護人
5 リリーのすべて
6 サウルの息子
7 ハドソン川の奇跡
8 ルーム
9 奇蹟がくれた数式
10 レヴェナント
   さざなみ
次点 孤独のススメ

1/17 芸術祭すすきの会場下見
1/18 休みを取って、試写用DVDを5本見る
1/19 夜、芸術祭の新しい事務局スタッフと新年会
1/20 李相日監督にお越しいただき、大学で授業、キノカフェでボランティアスタッフとお茶会、「許されざる者」の出演者たちと食事会、「怒り」上映後のトークとサイン会、そしてわたしたちとささやかな打ち上げで久しぶりに24時過ぎまで。
1/21 午前中の「怒り」トークのあと、李相日監督は「許されざる者」のアイヌの青年エキストラや本田先生と昼食後、上川へ、翌日は阿寒に。私は前夜の不摂生がたたって、体調くずし早退。
1/22 カピウとアパッポのお二人と会場下見して打ち合わせ。私は腹痛になりすぐに上がって休み。
1/23 かかりつけの佐野医院で胃腸炎とのことで本日も休むことに。
1/24朝上映スタートして アール・ブリュット展にチラシをもっていく。午後「ラヴビング」試写。
1/25 体調は戻ってきたが念のため、今日も休んでDVD試写3本
1/26 ACF運営委員会と新年会、アルコールは控える
1/27 芸術祭打ち合わわせ、午後「ボヤージュ」試写、夜狸小路6丁目新年会、今日もアルコールはなしで。
1/28 市民文化交流センターに向けた子どもワークショップセミナーに参加、キノミーティング、夜、娘とひろみと一緒に、市民株主の永田さんたちが3条ビル地下に作った「やぎや」で食事。そのあと、柴田尚さんと、酒井広司さんの北海道文化賞受賞お祝い会。
1/29 治療院で体をみてもらってから冬の円山を散策して古希庵で蕎麦を食して戻り、大学の採点済みのレポートを点数にまとめる作業に集中。夜DVD試写。
1/30 夕方にMR狸小路と言われる82歳の渡辺さんのお話をお聞きする。いやーすごかった。狸小路TVの展開も面白くなるだろう。
1/31 さて2017年になってもう一月が終わろうとしている。遅ればせながら私の2016年ベスト10です。
<日本映画>
①怒り
②永い言い訳
③海よりもまだ深く
④湯を沸かすほどの熱い愛
⑤溺れるナイフ
⑥リップヴァンウインクルの花嫁
⑦この世界の片隅で
⑧君の名は
⑨オーバーフェンス
⑩FAKE
次点 64
特別賞 ハッピーアワー
監督賞 李相日
主演男優賞 渡辺謙 妻夫木聡 本木雅弘 菅田将暉 安田顕
助演男優賞 綾野剛 佐久本宝 重岡大毅 竹原ピストル
主演女優賞 宮崎あおい 宮沢りえ 黒木華  のん
助演女優賞 杉咲花 広瀬すず Cocco
音楽賞 坂本龍一
2016年は、デビューからずっと応援している李相日、是枝裕和、西川美和の作品が揃った記念すべき年で、日本映画の充実ぶりに興奮しまくった。ベスト30ぐらいまでガンガン上げてみたくなる。それでも、やはりこの3人が私にとってのベスト3には変わりなく、それぞれの作家としての特性をしっかりと商業映画として成立させていたことが嬉しい。
もはや新人とは言えない、山戸と中野の両監督は、これから間違いなく日本映画の王道を歩んでくれるだろう。そして岩井、瀬々、山下、森達也といった作家たちも確実に充実していたことに、本当に嬉しい限りだ。役者達もこれに応えて、
主演や助演をとても一人に出来なかった。そして坂本龍一さんの音楽にしびれまくった。この勢いが今年も続きますように!
<外国映画>
①キャロル
②スポットライト
③弁護人
④裁かれるは善人のみ
⑤チリの闘い
⑥歌声にのった少年
⑦オマールの壁
⑧マジカルガール
⑨人間の値打ち
⑩父を探して
次点 ラストタンゴ
監督賞 トッド・ヘインズ
主演男優賞 ソン・ガンホ
主演女優賞 ケイト・ブランシェット
助演男優賞 マイケル・キートン
助演女優賞 ルーニー・マーラ
音楽賞 フィリップ・グラス
特別賞 ハニ・アブ・アサド監督
日本映画に比べて外国映画は、私にとっては①と②がダントツだった。あまり他の映画館に見に行く余裕が無い中でも見にいったものにあまり魅力を感じなくて、日本映画とは逆にベスト10はすべてシアターキノで上映したものになってしまった。その中でも①と②は興行的にも大ヒットになり、シアターキノにとっても、内容と成績が両方ダントツになる幸せを味あわせてもらった。④のFグラスの音楽が今も鮮明に残っている。そして、特別賞は全く作品の質が違うように見せながら、パレスチナの現状を見事に描き分けたハニ・アブ・アサド監督にあげたい。山形国際ドキュメンタリー映画祭で満席の観客とともに観ることができた「ラストタンゴ」もしっかりとスクリーンで上映できて嬉しい限りだった。
札幌映画サークルの皆さんが毎年、大変な作業で作ってくれる年間リストによれば、札幌での公開数は日本映画が289本、外国映画が314本で、合計603本。今年も素敵な作品との出会いがありますように!
 といっても、一ヶ月もたってしまって、「未来を花束にして」「アイ・インザ・スカイ」「たかが世界の終わり」など、早くも今年のベスト10候補が続々である。そして3月にはシアターキノ25周年記念第一弾「ヨーヨー・マと旅するシルクロード」「わたしはダニエル・ブレイク」が公開を待っています!

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