TOP >> WEBコンテンツ >> 洋のつぶやきブログ >> 2018年1月23日

シアターキノ2017ベスト10決まる

1/3 正月休みで「花筐」他、予想通り混み合う。夜樹音とひろみと正月&誕生祝いの食事
1/4 正月明けすぐにチラシ入稿作業
1/5 今月の「人生フルーツ」の日で、大変込み合う。2/18の1周年記念上映を発表。本年一回目のスタッフミーティング。夜キネ旬友の会北海道のベスト10新年会
1/6 「否定と肯定」が公開、満席が続出、やっと年賀状を書き始める
1/7 今日も混み合うので、昼間でて、夕方にあがって治療院
1/8 ゴールデングローブ賞発表、予想通り「スリービルボード」が主要部門受賞。
1/9 連休明けで落ち着くが、夜の「マンハント」試写は見に行けず。
1/10 やっと休みで自宅にこもる(笑)
1/11 3/1公開の「シェイプ・オブ・ウォーター」二度目の試写。夜フォーラムの打ち合わせ&新年会
1/12 夜、「北の桜守」試写。70年代の狸小路商店街がセットで創られている。浜田カメラマンの心意気。
1/15 寺田くんと、映画館談義。品田さんにドローン撮影のミニレクチャーをしていただく。
1/16 26(金)公開の「ロング・ロング・バケーション」試写
1/18 2/3公開の「ローズの秘密の頁」試写
1/19 代島監督をお招きして札幌学院大学の最終授業。新札幌の一灯庵で昼食、道新の取材、大通美術館でアール・ブリュット展を見てからキノ入、「三里塚のイカロス」上映スタートして、やぎやで代島監督と夕食。もどって舞台挨拶のあと、サイン会。そして代島監督もゲストでキノのスタッフ新年会。決まったベスト10は、http://www.theaterkino.net/?news=news-3047
1/20 「希望のかなた」が公開、満席近くになり、良かったぁ。
1/21 駅裏8号倉庫の運営メンバーの一人だった菊池さんが急逝し、お通夜、運営メンバーも来ていて、麻生に送ってもらう。二人の娘さんたちは、すでにアメリカとオーストラリアで家族をもっていて、一人暮らしだったけど、バードウォッチングなど、とても元気に活動していたとのこと、御芝居グループを率いていたころと変わらない菊池さんがいた。合掌。
1/22 寒さが厳しくなってきた。夜、HBCのみなさんと3ヶ月半ぶりに芸術祭の打ち上げで飲み会。前向きな話が出て嬉しかった。
1/23 採点していた大学のレポートの点数を集計して行く作業。数時間かかる。5月以降の上映スケジュールの調整作業。給与計算など。そして遅ればせながら、映画ファンの一人としての私の2017ベスト10です。
<日本映画>
①彼女の人生は間違いじゃない
②三度目の殺人
③幼な子われらに生まれ
④米軍が最も恐れた男、その名はカメジロー
⑤エルネスト
⑥彼女がその名を知らない鳥たち
⑦CODA
⑧人生フルーツ
⑨夜間もやってる保育園
⑩バンコクナイツ

監督賞   廣木隆一(彼女の人生は間違いじゃない)
撮影賞   鍋島淳裕(彼女の人生は間違いじゃない)
主演女優賞 瀧内公美(彼女の人生は間違いじゃない)
      蒼井優(彼女がその名を知らない鳥たち)
主演男優賞 浅野忠信(幼な子われらに生まれ)
助演女優賞 田中麗奈(幼な子われらに生まれ)
助演男優賞 役所広司(三度目の殺人)
     光石研 柄本時生(彼女の人生は間違いじゃない)
特別賞   橋本佳子(CODA,標的の島)

<外国映画>
①わたしは、ダニエル・ブレイク
②パターソン
③あさがくるまえに
④ムーンライト
⑤わたしたち
⑥ヨーヨーマと旅するシルクロード
⑦婚約者の友人
⑧沈黙
⑨残されし大地
⑩ブレードランナー2049

監督賞 ケン・ローチ(わたしはダニエル・ブレイク)
撮影賞 トマ・マルジャン(あさがくるまえに)
主演女優賞 チェ・スイン (わたしたち)
主演男優賞 アダム・ドライバー(パターソン)
助演女優賞 ソル・ヘイン(わたしたち)
助演男優賞 塚本晋也(沈黙)
新人賞 カテル・キレヴェル(あさがくるまえに)
    ユン・ガウン(わたしたち)

★「彼女の人生は間違いじゃない」と「残された大地」は、フクシマを題材にしている。震災から7年、やっと本物が語られはじめたと感じている。監督と撮影は、福島出身、役者たちも素晴らしかった。④⑦⑧⑨とドキュメンタリーが続いたが、「人生フルーツ」の大ヒットとともに、クオリティの高いドキュメンタリーが続々と生まれてきている。特別賞の橋本佳子さんは、それらのドキュメンタリーのプロデューサーだ。このような支える人々によって、その質が確保されていることをしっかりと覚えておきたい。※「CODA」は外国映画に入るだろうが、ドキュメンタリーのそのような現状を語るために、日本映画の方にいれた。

★「わたしは、ダニエル・ブレイク」は、今年のキネマ旬報、キネ旬友の会北海道、シアターキノ、そして私自身もだが、全てでベスト1になった。多様な選定になるベスト10で、こんなに全てでベスト1になったのははじめてではないか。この素晴らしい映画を残してくれたケン・ローチ監督初めスタッフ・キャストの皆さんに感謝したい。新人賞にあげた二人の女性監督にも嬉しくて仕方なかった。こんな風に若い新しい才能が生まれてくるから映画はやめられない(笑)。チェ・スインはじめ「わたしたち」の子供たちの視線に釘付けになった。彼女たちはどのように成長していくのだろうか。そういえば「幼な子われらに生まれ」の子供たちにも期待大だ。

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