【次回フライデーシネマ】7/18(金)『未完成の映画』
フライデーシネマの料金
当日料金1800円/学生1400円/シニア1300円/高校生以下1000円
※特別上映のため、招待券・パス券等はご利用いただけません。あらかじめご了承ください。
◇ ◆ ◇
7/18(金)一回限りの特別上映
※正式な上映時間は7/8(火)に決まります
第77回カンヌ国際映画祭特別招待作品として上映されると同時に、映画祭でドキュメンタリー作品に与えられる「金の眼賞」にもノミネートされた。また第61回台北金馬奨の劇映画部門で最優秀作品賞と監督賞のダブル受賞。さらに東京フィルメックスでは観客賞を受賞した。
ドキュメンタリーと劇映画の要素を融合させたフェイクドキュメンタリーという形式に加え、コロナ禍で実際に撮影されたスマホ映像を織り交ぜることで、虚実が多層的に交錯する映画となっている。
2019年コロナウィルスが発生したと言われる中国武漢に近い都市を舞台に映画制作を行っていた人々を描くことにより、パンデミック時の「集団的トラウマの記録」をリアルに描いた映画がロウ・イエ監督の最新作『未完成の映画』だ。
ロウ・イエ監督コメント
「コロナ禍は映画との向き合い方を根本から変えた、それまで画はスクリーン上の物語だったが、パンデミックの中でその意義が揺らぎ、人々はスマホをスクロールし続ける日々を送った。分断された世界の中で、それでもなお“映画を作ること”が何を意味するのか?スタッフ全員がこの問いを共有し、その答えとして本作を完成させた」
◇ ◆ ◇
7/25(金)一回限りの特別上映
※上映時間は7/15(火)に決まります
★上映後ゲストトーク
※詳しくはもうしばらくお待ちください
全ての宗教において 神の名は「平和」だ
完全に人道を逸してしまっているイスラエル軍の殺戮はやはりジェノサイドと呼ばざるを得ません。
それでもパレスチナの人たちは強く、想像を絶する悲惨な状況の中でも、死んでも故郷を離れないと話す人の姿に感激しました。
––ピーター·バラカン(ブロードキャスター)
「すべては2023年10月7日にはじまった」のでは断じてない。
その証拠が、この映画にある。ありすぎるほど、ある。
ただ世界が「見なかった」だけだ。
-安田菜津紀
(メディア NPO Dialogue for People 副代表/フォトジャーナリスト)
彼らが語る言葉からは、嘆きと怒りばかりではなく、
そこかしこに冷静な知性と痛烈なユーモアが感じられる。
終盤に収められた、一人の老人による長いスビーチは、西洋が作り出した
「人権」や「人間性」という概念がはらむ欺瞞を厳しく告発したものであり、
『ガザ=ストロフ」を見る者に容赦なく自省を迫るだろう。(『NOBODY』より)
-中村修七(映画批評)
2023年10月中旬、イスラエルによるガザ地区への軍事攻撃開始から10日後、監督のケリディン·マブルークからショートメッセージが届いた。「撮影から10年以上経ってもこの映画が今日的意義を持つとは思わなかった」と。パンスチナの人々は常に西洋の視点から描かれ死亡者数という数に還元されてきたが、一人一人の顔を描き世界に伝えることがこの作品の第一の目的だったと振り返り、「パレスチナには世界の問題が凝縮されている」と強調する。
本作はガザの地で生きる人々の姿を丁寧に描きながら、同時にパレスチナ問題の背景にある西洋諸国による二重基準、構造的暴力について浮かび上がらせる。多くの人々が、これは明らかにジェノサイドだ、と声を上げる悲惨な状況が続く中(2024年9月現在)、人々の姿と歴史を知ることから変わる可能性を問いかける。
■『ガザ=ストロフ-パレスチナの吟(うた)-』公式サイト⇒https://lime010328.studio.site/
◇ ◆ ◇
<上映予定作品>
◆【vol.245】7/4(金)現在、調整中
【KINOフライデー・シネマ】が好評上映中です!
今東京では、劇場公開作品だけでも一年間に1200本以上もの映画が公開されています。
札幌では、一年に650~700本近く公開されますが、それと同じぐらいの作品が未公開のままになっています。シアターキノは優れた作品を少しでも多く上映しようと努力していますが、2スクリーンで、一年に平均約220本の作品が精いっぱいの状況でもあります。
しかし、それでも可能性を秘めた若い作家や、意欲あるドキュメンタリーやアニメーション、また優れた旧作のリバイバル上映など、少しでも札幌で上映して、見ていただきたい作品は、まだまだたくさんあります。
そこで、シアターキノでは、金曜日の夜に一回だけでも、このような作品を見ていただく機会としての<フライデーシネマ>を2016年より開設し上映を続けています。毎週というわけではありませんが、できるだけ多様な作品を選んで、「金曜日の夜は、シアターキノで映画を観よう!」を合言葉になるように、頑張っています。
どうぞ、映画ファンの皆さまのご来場をお待ちしております。
詳しくはシアターキノ公式HPへ
◇ ◆ ◇
<2025年>
◆【vol.243】6/13(金)『磯部真也監督特集上映』
◆【vol.242】6/6(金)『2040 地球再生のビジョン』
◆【vol.241】5/23(金)『風に立つ愛子さん』
◆【vol.240】4/25(金)『いきもののきろく』
◆【vol.239】4/18(金)『私の想う国』
◆【vol.238】3/21(金)ヴィジョン・オブ・マフマルバフ『子どもたちはもう遊ばない』『苦悩のリスト』
◆【vol.237】3/14(金)『春をかさねて あなたの瞳に話せたら』
◆【vol.236】3/7(金)『デヴィッド・リンチ:アートライフ』
◆【vol.235】2/28(金)『鹿の国』
◆【vol.234】1/31(金)『石がある』
◆【vol.233】1/25(金)『香港、裏切られた約束』
<2024年>
◆【vol.232】12/27(金)『ニッツ・アイランド 非人間のレポート』
◆【vol.231】12/20(金)『グレース』
◆【vol.230】12/6(金)『食べることは生きること -アリス・ウォータースのおいしい革命-』
◆【vol.229】11/29(金)『小池照男のコスモロジー』
◆【vol.228】11/15(金)『走れない人の走り方』
◆【vol.227】11/8(金)『左手に気をつけろ (併映:だれかが歌ってる)』
◆【vol.226】11/1(金)『日日芸術』
◆【vol.225】10/25(金)『デビルクイーン』
◆【vol.224】10/11(金)『DitO』
◆【vol.223】10/4(金)『イーちゃんの白い杖』
◆【vol.222】9/27(金)『NO.10』
◆【vol.221】9/20(金)『海街奇譚』
◆【vol.220】9/13(金)『わたしの物語』
◆【vol.219】9/6(金)『グレート・グリーン・ウォール』
◆【vol.218】8/30(金)『神の道化師、フランチェスコ』
◆【vol.217】8/16(金)『天安門、恋人たち』
◆【vol.216】8/2(金)『ラジオ下神白』
◆【vol.215】7/19(金)『革命する大地』
◆【vol.214】7/5(金)『FEAST ―狂宴―』
◆【vol.213】6/28(金)『水平線』
◆【vol.212】6/21(金)『マリア 怒りの娘』
◆【vol.211】6/7(金) 『すべての夜を思いだす』
◆【vol.210】5/24(金) 相米慎二監督特集『風花』
◆【vol.209】5/17(金) 相米慎二監督特集『ションベンライダー』
◆【vol.208】5/10(金) 相米慎二監督特集『台風クラブ』
◆【vol.207】4/19(金)『白日青春 生きてこそ』
◆【vol.206】4/5(金)『最悪な子どもたち』
◆【vol.205】3/15(金)『朝がくるとむなしくなる』
◆【vol.204】3/8(金)『うつろいの時をまとう』
◆【vol.203】3/1(金)『パレスチナのピアニスト』
◆【vol.202】2/23(金)『幾春かけて老いゆかん 歌人馬場あき子の日々』上映&歌人・田中綾さんゲストトーク
◆【vol.201】2/16(金)『1%の風景』
◆【vol.200】2/2(金)『配信犯罪』
◆【vol.199】1/26(金)『ニューヨークの中国女』
◆【vol.198】1/26(金)『1PMワン・アメリカン・ムービー』
◆【vol.197】1/19(金)『ABYSS アビス』
◆【vol.196】1/5(金)『海鳴りがきこえる』
<2023年>
◆【vol.195】12/29(金)『青春墓場』
◆【vol.194】12/22(金)『二十歳の息子』
◆【vol.193】11/24(金)『ミャンマー・ダイアリーズ』
◆【vol.192】11/17(金)『わたしたちの国立西洋美術館』
◆【vol.191】10/27(金)『にわのすなば』
◆【vol.190】10/27(金)『ソングス・フォー・ドレラ』
◆【vol.189】10/20(金)『アングリーバードとバナナ合唱団』
◆【vol.188】10/13(金)『青春弑恋』
◆【vol.187】9/29(金)『目の見えない白鳥さん、アートを見にいく』
◆【vol.186】9/22(金)『コペンハーゲンに山を』
◆【vol.185】9/15(金)『ケアを紡いで』
◆【vol.184】9/8(金)『どん底』
◆【vol.183】8/11(金)『ペーパーシティ 東京大空襲の記憶』
◆【vol.182】7/28(金)『老ナルキソス』
◆【vol.181】7/14(金)『理大囲城』
◆【vol.180】7/14(金)『少年たちの時代革命』
◆【vol.179】7/7(金)『浦安魚市場のこと』
◆【vol.178】6/30(金)『「幾多の北」と三つの短編』
◆【vol.177】6/30(金)『指先から宇宙まで 素晴らしき短編アニメーションの世界』
◆【vol.176】5/26(金)『眩暈 VERTIGO』
◆【vol.175】5/19(金)『柳川』
◆【vol.174】4/28(金)『こころの通訳者たち』
◆【vol.173】3/24(金)『たまねこ、たまびと』
◆【vol.172】3/10(金)『あの日~福島は生きている~』
◆【vol.171】2/17(金)『とら男』
◆【vol.170】2/3(金)『擬音』
◆【vol.169】1/20(金)『コスタリカの奇跡』
◆【vol.168】1/13(金)『なまず』
◆【vol.167】1/6(金)『暴力をめぐる対話』
<2022年>
◆【vol.166】12/30(金)『シネマスコーレを解剖する』
◆【vol.165】12/23(金)『きょう映画館に行かない?』
◆【vol.164】12/9(金)『日本原 牛と人の大地』
◆【vol.163】11/18(金)『猫と塩、または砂糖』
◆【vol.162】11/11(金)『マタインディオス、聖なる村』
◆【vol.161】11/11(金)『アンデス、ふたりぼっち』
◆【vol.160】10/21(金)『タレンタイム 優しい歌』
◆【vol.159】9/16(金)『映画はアリスから始まった』
◆【vol.158】8/26(金)、9/2(金)『山歌』
◆【vol.157】8/12(金)『戦慄せしめよ』
◆【vol.156】7/22(金)『パイナップル・ツアーズ』
◆【vol.155】7/8(金)『杜人 環境再生医 矢野智徳の挑戦』
◆【vol.154】6/24(金)『六月の蛇』
◆【vol.153】6/10(金)『セノーテ』『鉱 ARAGANE』
◆【vol.152】5/20(金)『焼け跡クロニクル』
◆【vol.151】5/13(金)『屋根の上に吹く風は』
◆【vol.150】4/29(金)『12番目の容疑者』
◆【vol.149】4/22(金)映画を観てミャンマーを知る『白骨街道ACT1』『僕の帰る場所』
◆【vol.148】4/15(金)『我が心の香港 映画監督アン・ホイ』
◆【vol.147】3/18(金)『サマショール~遺言 第六章』
◆【vol.146】3/11(金)『遺言 原発さえなければ』
◆【vol.145】2/25(金)『カラミティ』
◆【vol.144】2/11(金)『ちょっと北朝鮮まで行ってくるけん。』
◆【vol.143】1/21(金)『Shari』
◆【vol.142】1/14(金)『日常対話』
<2021年>
◆【vol.141】12/24(金)『カナルタ 螺旋状の夢』
◆【vol.140】12/17(金)『ある殺人、落葉のころに』
◆【vol.139】12/3(金)『ショック・ドゥ・フューチャー』
◆【vol.138】11/19(金)『カウラは忘れない』
◆【vol.137】11/5(金)『夢幻紳士』
◆【vol.136】10/29(金)『サンマデモクラシー』
◆【vol.135】10/22(金)『へんしんっ!』
◆【vol.134】10/15(金) 『トゥルー・ヒストリー・オブ・ザ・ケリー・ギャング』
◆【vol.133】10/1(金) 『アニメーションの神様 川本喜八郎、岡本忠成監督特集』
◆【vol.132】9/17(金) 『潜入』
◆【vol.131】9/3(金) 『グッドバイ 』
◆【vol.130】8/13(金)『緑の牢獄』
◆【vol.129】7/30(金)『夜明け前のうた』
◆【vol.128】7/23(金)『VIDEOPHOBIA』
◆【vol.127】6/18(金)ケネス・アンガー『マジック・ランタン・サイクル』
◆【vol.126】6/11(金)『友達やめた。』
◆【vol.125】5/21(金)『三月のライオン』
◆【vol.124】5/15(金)『エポックのアトリエ 菅谷晋一がつくるレコードジャケット』
◆【vol.123】5/7(金)『ゴッズ・オウン・カントリー』
◆【vol.122】4/30(金)『靴ひも』
◆【vol.121】4/2(金)『生きちゃった』
◆【vol.120】3/19(金)『おろかもの』
◆【vol.119】3/12(金)『ヨコハマメリー』
◆【vol.118】2/12(金)『モンスター・ハント~王の末裔~』
◆【vol.117】2/5(金)『ヴィタリナ』
◆【vol.116】1/29(金)『建築と時間と妹島和世』
◆【vol.115】1/15(金)『大海原のソングライン』