ご支援いただいた皆様のお名前を掲載いたしました。

総支援額1370万円にもなりました。本当にありがとうございました。

ご支援いただいた皆様のお名前を掲載いたしましたので

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サポーター募集は終了いたしました。

新年おめでとうございます。

昨年は、シアターキノデジタル映写システム更新に対して、クラウドファンディングやサポーターで多大なご支援をいただきまして、まことにありがとうございました。

11月に更新工事を無事終えまして、新しいレーザーによるデジタル映写システムで、ご覧いただいております。

予想をはるかに超えた方々にご支援をいただきましたので、サポーターの皆さまへのお礼のリターン品に関しましては、制作作業が遅れまして、12/30にすべてが揃い、お正月返上で(毎年そうですが)、順番に発送しておりますので、1月中に届いてない時はシアターキノまでお問い合わせください。

以下は、ご支援いただきました金額と使いました内容の収支になります。

※12月末以降も追加寄付がございますので、概算になります。

 

★クラウドファンディング 377人/6,732,110円

サポーター 217人/約6、950、000円

計 594人/約13,700,000円

 

★支払い デジタル映写更新システム(工事費含む)12,494,350円

クルドファンディング手数料         741,072円

リターン品制作費(デザイン費含む)     947、100円

送料(予定額)、アルバイト費、雑費   400,000円

計14,582、522円

★結果、皆さまのご支援により、約90万円の借入金で済むことになりました。

本当にありがとうございました。改めて感謝申し上げます。

 

 

 

 

★シアターキノは次の10年に向かってデジタル映写システムを更新します。

シアターキノは、今年31周年を迎えることが出来ました。市民株主、制作者、配給会社、お客さま、映画や文化関係者、本当にたくさんの皆さまに支えられてここまで積み重ねてくることが出来ましたことを、あらためて感謝申し上げます。

1992年7月4日の創設以来、世界の多様な国や民族のインディペンデントからエンターティメントまで、6000本を超える作品を上映してまいりました。そして、ますます複雑化する世界にあって、情報だけではない、心に響く多様な映画を上映するミニシアターの役割は、さらに重要になってきています。次の40周年に向けて、その初心を忘れず、新たな一歩を踏み出したいと思っています。しかし、そこには大きなハードルがあるのです。

全国のミニシアターがかかえる問題でもありますが、デジタル映写システムは約10年毎に部品製造終了で更新せざるをえないのです。中古でも、しばらくは使えても修理部品がなくなれば使用できなくなるのです。そのため、映写システム更新のための積み立てをしていましたが、残念ながら、新型コロナ感染での観客激減により、大幅な赤字が続き、その積立資金を赤字補填に充当せざるを得ませんでした。

11月に、デジタル映写システム更新工事を行いますが、2スクリーン分で、1370万円という高額が必要になります。900万円の借入金の目途はつきましたが、あと470万円が足りません。次の40周年に向けて、新たな第一歩を踏み出すために、サポーターやクラウドファンディングでご支援いただけないでしょうか。何卒ご協力をよろしくお願い申し上げます。

シアターキノ代表  中島洋    シアターキノ支配人 中島ひろみ   スタッフ一同

 

・デジタル映写システム更新経費

1060万(バルコ社製530万×2館)、170万(工事費・映像機器システム社)、140万(クラウドファンディング制作費、手数料) 合計1370万円

・只今、準備中です。サポーター用のチラシが出来上がり次第、キノロビーに置き、このページにも載せます。クラウドファンディングは9/1~開始いたします。

 

★私たちもシアターキノエイドを応援しています

是枝裕和 阪本順治 想田和弘 田中綾 西川美和 福永荘志 三宅唱 森達也 利重剛

応援メッセージが続々届いています。

①映画ファンとしても映画監督としても、映画館に育ててもらったという実感があります。その「学校」の中心にシアターキノのようなミニシアターがあります。映画館が無くなったら映画監督という職業も無くなります。どちらも無くしたくないので、声をあげます。再び映画ファンの方々のお力をお借りする形になりますが手を携えて残したいものを自らの手で残す努力をしたいと思います。

(是枝裕和 映画監督)

②あちらこちらのガソリンスタンドが、窮地に追い込まれている。その要因は、地下に埋めた貯蔵タンクの耐久年数の限度が迫っているからだ。特に家族経営のスタンドは、タンクの切り替えに投じる大規模資金もなく、廃業せざるを得なくなっている。これに似たことが全国のミニシアターで起こりつつある。それは、シアター・キノと同じく、プロジェクターの切り替え時期が一斉にやってくるからだ。その製品価格も、交換経費も、半端ではなく、どうみても、メーカー側による、投資を煽るための戦略と勘ぐらざるを得ない。10年単位で、保証が切れ、その先は、メンテナンスも放置され、部品の確保さえままならぬとは。1スクリーンならまだしも、2スクリーンを展開する映画館は、2台同時の買い替えだ。ウン千万の出費だ。そんなカネがもともとあるなら、パンデミックでも、自身で持ちこたえられたはずだ。これは、支援すると云う類のものではなく、作り手にとっても、観客にとっても、死守すべき我々の棲家が、強制執行にあうようなものだ。それに抗うためには、まず、私たちは、できる範囲で、できることからしよう。

(阪本順治・映画監督)

③高額なプロジェクターを頻繁に買い替えねばならぬというのは、強欲資本主義の弊害そのものであり実に頭に来る。だが、背に腹はかえられぬ。買い替えなければ、私たちみんなの映画館「シアターキノ」が閉まってしまう。そんなこと、許せますか? ぜひ私たちみんなで支えて抵抗しましょう。

想田和弘(映画作家)

 

④シアターキノの壁一面を飾る、監督や出演者たちのサイン。添えられたメッセージからは、映画愛、そして“シアターキノ”そのものへの愛が伝わってきます。

私自身、キノでしか観られない良質なドキュメンタリーや監督の舞台挨拶から、どれほどの刺激を受け、覚醒させられてきたか――キノは、市民活動の実践の場でもあり、私たち自身のより豊かな明日を創る場でもあると感じます。心より応援しています。みなさまもぜひ、ご一緒に。

田中綾(三浦綾子記念文学館長/北海学園大学教授/歌人)

 

⑤シアターキノは、僕にとっても大切な大切な映画館です。

皆で守りましょう!

クラウドファンディング、応援します!

利重 剛(映画監督、俳優)

 

⑥もし自分の育った街に映画館がなかったら、私はおそらく映画監督になってはいなかったと思います。

学校の授業では眠ってしまう、遠い国の歴史や戦争や社会のはなしも、映画ならばのめり込んで観られるし、知ることのできた喜びに満たされます。

部活や人間関係がうまくいかなくても、映画館は安全に一人にさせてくれ、そして世界には別の風景があることを教えてくれました。

街の映画館は、その国に住む人の公共財産だと思います。

シアターキノのデジタル設備のサポートにご協力ください。私も応援しています。

西川美和(映画監督)

 

⑦日本の映画文化を大事に育て、守ってきた日本各地のミニシアターが、なぜ存続の危機にさらされなくてはならないのだろう。それはまるで育てあげた我が子に親が捨てられるように不条理だ。この危機は何としても逃れなくてはいけない。もしシアターキノを無くしてしまったら、未来の映画ファンに合わせる顔がない。

(福永壮志 映画監督)

 

⑧同郷の先輩がかつて「北海道のやつは仕事の諦めがはやい、きっと雪のせいだ、小さい時から「しょうがないしょ」と黙って雪かきしていたからだ」と飲み屋でカラまれたという。図星だったから返せなかったと苦笑するその人に僕は「むだに抗わないのも美徳ですよねえ」と同意し、きっとそれは無意識で僕自身のガッツのなさを慰めようとしていた発言なのですが、冷静に考えてみれば、雪かき=諦めなんかじゃ全然ないし、それに、対自然現象と対社会、対産業構造は全然違うわけです。なのに、コロナ禍の映画館の苦境に際して、僕は自分は無力だと勘違いしたせいで何もできませんでした。もうそれを変えます。今回の、全世界の映画館を襲っている困難が引き金となり、みたい映画が映画館でみれなくなる未来は、少なくとも僕は全然面白くない。耐える意味は全くない。しかし然るべき公的な支援制度は間に合っていない。次の十年後には違う状況になるよう、自分に何ができるか調べて動きたいと思いますが、まずは今の状況に際して、この拙いコメントによって一人でも多くの方が動いてくださればなにより幸いです。

三宅唱(映画監督)

 

⑨最近は配信やオンライン試写をよく利用する。でも同時に思う。暗い空間。大きなスクリーン。周囲にいる(知らない)人たちの吐息や笑い声や嗚咽。これらの要素がすべて重なることで本来の映画を体験できる。配信やオンラインは映画ではなく映画の情報だ。

でも劇場ならば何でもいいというわけでもない。香港ではここ数年でミニシアターがゼロになったという。大型シネコンばかり。想像してほしい。あなたが観たい映画はそこにあるだろうか。

絶やしてはいけない。小さな灯をともし続ける。支援をお願いします。

(森達也 映画監督・作家)